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「太陽にほえろ」バックナンバーから1

CIMG3812ていくあいは、ご利用者様とスタッフ、そしてかかわってくださる皆様との笑いや涙の日々をつづる小さな新聞「太陽にほえろ」を発行しています。
バックナンバーからピックアップして今までの思いをお伝えします。



「出会ってくれて、ありがとう。天国への手紙」
初めて、Kさん宅を訪れた時、虚ろな目で天井を見つめ「私は癌だからホスピスで死にたいの」第一声、そう告げてくれましたね。
「わかりました。ホスピスで死なせてあげましょう。でも、まだまだ死ねる状態ではありませんよ。ベッドで寝て天井ばかり見て、死ぬことばっかり考えていたらよくないですよ。デイサービスに行きましょう。ぜひ会わせたい人がいます。外の階段が無理でしたら、おぶってあげます。おんぶ紐を持ってきます。絶対行きましょう」
同じ末期癌だった、Mさんという戦士と意気投合して、昔からの友人のようになられましたね。
ボーイフレンドもたくさんできて、デイサービスの影の支配者になり、職員教育から食事、宣伝、外出、いつも大活躍でしたね。いつも労をねぎらってください、スタッフを褒めたり叱ったり、大事に育てていただきました。

「ラビットちゃんです」なんて自己紹介を子供たちにし、大爆笑、超人気者になられましたね。

夏までの命が、いくつもの夏を越えて、何度も夜遊びに行き、癌もどこかに消えてしまったと思っていました。Kさんはもしかしたら死ぬことなんてないのでは?とさえ思わせて下さる奇跡の人でした。本当に元気になられ、私の自慢の奇跡の人でした。

残された私たちは、本当に寂しいです。でも、私はていくあいのスタッフや利用者さんたちと与えられたこの命を一生懸命燃焼できるように、お互いに笑いあって楽しくおいしく生きていきますね。

Kさんのように、みんなの心の中で生き続けることができる生き方を一生懸命に、真摯に、熱くしていきたいです。

いつかまたお会いしましょうね。待っててください。それまで、お元気でね。

竹村ひとみ

「太陽にほえろ」6・7号より

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